こんにちはDrオレンジ(@Dr_orange_bita)です。私は普段ツイッターに住んでますが、投資家の中で話題になる銘柄とかETFってわりと同じものなんですよね。
「あ~またそのETFの話ね。はいはい。」
みたいに感じてる人もいるんじゃないでしょうか?そんなマンネリ化に風穴を開けるべく、今回は(すくなくとも私の見てる範囲では)あまり話題になってないETF、IOOについてご紹介したいと思います!
ちなみにこのETFはVTと似ているので、比較しながら見ていきたいと思います。
IOO基本情報
正式名称 | iシェアーズ グローバル 100 ETF |
---|---|
ベンチマーク | S&Pglobal100index |
設定日 | 2000/12/05 |
経費率 | 0.40% |
構成銘柄数 | 106 |
まずIOOってなんぞや?というところをご説明しますね。
IOOは世界中の時価総額上位100銘柄へ投資するETF。運用会社はブラックロック社です。
時価総額50億ドル(約5,000億円)以上の大型グローバル企業のみを銘柄対象の基準としており、世界で人気と実力の高いTOP100社に投資してる感じです。
名づけるなら世界中からエリート100人集めてきましたETF(圧倒的ネーミングセンスに脱帽)。玉石混合の数の暴力、VTとは似ているようで対照的という面白い関係ですね。
投資対象国は先進国、新興国合わせて47か国としていますが、現状は先進国とくにアメリカの割合がとても多いです。
国別・セクター別比率
ではIOOの国別比率を見ていきましょう。
アメリカが約70%、ついで欧州各国が続き、日本は6位、3%ほどとなります。現状はほとんどが先進国で構成されています。
セクター別比率はコチラ。
時価総額順となると、やはりITの比率がとても高いですね、ヘルスケアや生活必需品などのディフェンシブセクターの比率も多いのが特徴的です。
上位構成銘柄
組み入れ比率上位10銘柄はコチラ。
GAMAがTOP5を独占、次いでJNJやPG、ネスレなどのディフェンシブ銘柄が並びます。精鋭をそろえて攻守バランスとれた感じがとても良いですね。
ちなみに日本株はトヨタ、ソニー、三菱UFJ、ホンダ、キヤノンなどが入ってます。
パフォーマンス比較
気になるパフォーマンスを比較していきましょう。IOOは世界各国の上位100選を対象としたETFです。なので冒頭でも触れたとおり、全世界8000銘柄まるごと投資でおなじみのVTが比較にふさわしいでしょう。
一応、カントリーリスクを考慮していないS&P500も比較に入れておきます。(黒:IOO 赤:SP500 青:VT)
選抜エリート100人 vs とりあえず集めた8000人
まずは2019/11~コロナ前後でどんな動きをしているでしょうか。
・・・いざ!

おお!これは予想以上にすばらしいですね。暴落中もその後の回復もSP500をわずかにアウトパフォーム。VTを完全に置き去りにしています。
直近高値をつけた2/19からの騰落率はコチラ。
IOO -31.0%
SP500 -33.9%
VT -34.4%
コロナショックだけみれば、わずかながらSP500、VTよりも暴落耐性があります。IOOのディフェンシブセクター比率が若干多いことが影響しているようですね。
IOO | VOO | VT | |
ヘルスケア | 14.73% | 14.0% | 12.2% |
一般消費財 | 14.41% | 11.5% | 10.6% |
その後、SP500を上回る勢いで株価を回復させてますから、さすが世界から集められた100人のエリート。攻守ともにスキがありません。
ではもう少し長期で見てみましょう。下記は2012年あたりからの比較チャートです。

う~ん、こうやってみるとやはりカントリーリスクをとってる分SP500は圧倒的ですね。
VTとIOOでみるとわずかにIOOが負け続けていましたが、コロナショック前後の騰落を経て逆転した感じです。VTは小型株を含んでいるので株価が全面的に上昇する局面においてはIOOよりも高いパフォーマンスが出せるようですね。
やはり8000人もの軍勢、エリート100人といえども手を焼くようです。IOOvsVT、この勝負は現状引き分けということにしておきましょう。IOOはコロナ後に得たリードを保つことができるか今後も注目です。
IOOどうですか?
今回はマンネリ化したETF談義に新顔を加えるべくIOOをご紹介してみました。コンセプトもシンプルでわりと魅力的だと思うのですがどうでしょうか?個人的には本気で投資検討しちゃいますね。
もしIOOを気に入った、興味を持ったという方はSNSやご自分のブログでこのETFを紹介してみてください!(その際この記事も合わせてご紹介いただけると大変嬉しく思います。)
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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