こんにちは、Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です
昨日(9/18)SPYDの大幅減配が判明すると同時に、(ホントにたまたま)SPYDに関する刺激的な記事を出してしまいました。

これでは減配と含み損で苦しむSPYDホルダーさんに追い打ちをかけて突き放すという残酷極まりない仕打ちをしたことになってしまいます。
このままではあまりにもなので、私なりにSPYDの代わりになりそうなETFを探すべく、ETFの配当を分析をしてみました。
前提条件
まず、SPYDの銘柄選定の大きな問題は「配当利回り」を基準にしていることでした。
配当利回りは配当÷株価で計算されますね。しかし、株価があがると配当利回りは下がる。なのでETF自体の株価が永遠に上がらない。ざっくりいうとそんな話でした。
よし、じゃあ一回株価忘れよう!
高配当ETFに投資する人は大体「株価は気にしません。インカムが長期的にみて増えればOKです」っていうじゃないですか。つまり投資額に対する配当金ではなくてあくまでも配当金の絶対額にこだわるという見方もできます。だって含み損かかえてもOKなら、購入時の利回り低くてもいいよね?元本は気にしないってことですから。(違うかな?)
じゃあ一回株価忘れよう!(2回目)
というわけで、純粋に分配金だけ見ていくことにしました。
分析の詳細
分析の条件詳細は下記の通り。
- NY市場上場のETF対象
- 日本の証券口座(SBI証券)から買える
- グローバル、先進国、セクターETF
- 過去10年の分配金データから増配率を基準にランキング
説明しますね。
まずSPYDなみに気軽に買えるETFじゃないと比較にならないので、SBI証券から買えるETFを対象としました。また新興国・債券・コモデティなどは今回除きます。
そして高配当投資は長期投資が前提とよく言われるので、過去10年間にさかのぼって実績をとります。シンプルに「長期保有前提なら、すくなくとも10年くらいの実績は欲しいよね」ってことです。
そして先述のとおり株価(利回り)にとらわれず、分配金の増配率を見ていきます。
というのも、「株価を気にしない。長期投資前提。」であれば、直近でいくら分配金がもらえるか、よりも数年後にいくらもらえるか、が大事だといってるようなものだからです。
今は含み損でも将来たくさん配当貰えるはず。だからいい。というスタンスです。ワリとこういう主張が多いのではないでしょうか?
賛否両論あるかもしれませんが、とりあえず上記の考えのもと過去10年の増配率のみでランキングを作ってみます。
データ取得・分析方法
データはヤフーファイナンスから1つ1つ取得しました。ちなみにデータ数は全部で144銘柄分取得する必要があり、全データを落とすだけで2時間半かかりました…苦笑
2011年と2020年の分配金を比較して、年平均成長率(すなわち増配率)を計算。増配率の高い順番に並べます。なお、無配時期があるETFは配当が出された年から計算してます。
また、ここで注意しておくべきことは増配率上位だからといって必ずしも良いと限らないということです。途中の減配、無配などが考慮されていないこと、2011年の分配金が少なかった場合極端に良い数字が出ることなど色々と問題があります。
そのため、途中の実績もしっかり見て安定的に増配しているETFを見極める必要があります。
増配率ランキングTOP25!
以上を踏まえた上で徹夜で作成した、増配率ランキングを発表します。
全144銘柄のデータは記事の最後に置いておきますが、ここでは上位25銘柄を載せ所感を述べていきますね。
いざゆかん!!

ちょっと細かくてすいません汗 大変申し訳ないのですが、画像をクリックして拡大や保存してみてください。
では私見を述べます。まず1~8位は論外でしょう。無配時期が長かったり初めの分配金が少なかったりして増配率が高く出てしまっているだけです。
9位のIVOGは中型グロース株400銘柄へ投資するETFです。このIVOGをはじめ、14位のVGT(ITセクターETF)や、20位のQQQなど意外なことにグロース株ETFが増配率で上位に食い込んできました。
もともと配当が少なかったグロース株が少しずつ成熟して配当を出す企業も増えたということなのでしょうね。そしてそれ以上のキャピタルゲインを得てるわけですから、利益が出ないわけがありません。
注目したいのは高配当ETFとして人気のHDVが10位にきているということです。2011年の分配金はもしかしたら切り取る月度の問題で少なく出てるかもしれません…。しかし、2012年からもかなり安定した増配傾向にあり高配当ETFの中では健闘しました。
ちなみにSPYDは5年の実績しかないというハンデがありながらも35位にとどまり、HDVと比較される人気高配当ETFのVYMは65位でした。フォローしておくとVYMは増配率は小さいものの、減配はゼロで安定感はバツグンと言えます。
まとめ
今回は高配当投資のひとつの見方として、増配率に着目してみました。個人的にはかなり意外な結果となりとても学びがありました。
全144銘柄のデータはコチラに公開しますので、よかったらご参考ください。増配率全ランキング
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
【閲覧注意?】SPYDから除外された銘柄たちのその後を見てみた。

ネオモバを使った高配当PF

投資の王道は高配当ではなくインデックスです。

↓ポチッと応援頂くともっと面白い記事をご提供できます。
