資格勉強

【社会人向け】”脳が勝手に覚える”勉強計画の立て方【1級FP技能士】

【社会人向け】”脳が勝手に覚える”勉強計画の立て方【1級FP技能士】

FP1級に受かる学習計画を組みたい

勉強スケジュールを立てられない

行き当たりばったりで勉強内容を決めてる

そんな方へ向けて、本記事では、記憶のメカニズムに基づいた効率的なスケジュールの立て方をお伝えします。

結論、1日当たりの勉強量を「制限」して復習サイクルを回す。あとは脳が勝手に覚えてくれます。

この記事の通りスケジュールを立てれば、学習内容に迷うことなく、効率的に大量のインプットが可能となるはずです。ぜひ参考にしてください。

FP1級を3か月で合格した学習スケジュールの立て方

「当日・翌日・1週間・2週間・1ヶ月」の復習サイクルを回すことを最優先事項として学習スケジュールを立てましょう。

この復習サイクルは、脳科学の記憶のメカニズム「エビングハウスの忘却曲線」の理論に基づき導かれた効率的な復習タイミングです。

エビングハウスの忘却曲線引用:twing
Drオレンジ
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有名な話ですが、知らない人のためにカンタンに説明しますね。

エビングハウスの忘却曲線はもう一度学習する時どのくらい時間を節約できたかを示しています。

20分後に同じことを学習すれば約58%の時間を節約できます。1日後だと節約率が26%まで下がります。

つまり、定期的に復習しないと思いだすのにめちゃくちゃ時間がかかるということです。

Drオレンジ
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とても非効率ですね。

よって、効率的に復習をし、情報を長期記憶するために、この復習サイクルを守ることが最重要課題になってきます。

資格勉強のスケジュール立て方4ステップ

では具体的なスケジュールの立て方に入っていきましょう。私が行った、効率的スケジュールの立て方は4ステップです。

  1. スケジュール帳の選定
  2. リソースの整理・確保
  3. 目標となる試験日の設定
  4. 学習予定を記載
以下で詳しく解説します。

スケジュール帳の選定

まずはスケジュール帳選びです。スケジュール帳はマンスリータイプを選びましょう。(1ヶ月間が見開き1ページに収まるタイプ)

なぜなら、「当日・翌日・1週間・2週間・1ヶ月」の復習サイクルの管理がしやすいからです。

Drオレンジ
Drオレンジ
デイリーやウィークリーのスケジュール帳だと管理が大変です。

それと1日の記載欄がなるべく大きいものを選びましょう。あまり小さいと学習予定の内容が書ききれません。

この2つの条件を満たすスケジュール帳が中々ないんですよね…。私は書店やネットを探し回ってやっと見つけました。

試験勉強スケジュールの実例私が実際に使っていたスケジュール帳です。

B5サイズのノートタイプで、見開き1ページで1ヶ月になります。1日の記入欄も非常に大きく記入欄には余裕があります。

ロジカルスケジュールダイアリー
Drオレンジ
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見た目もスタイリッシュでお気に入りです。

さてスケジュール帳選びが終わったら、次はリソースの整理です。

リソースの整理・確保

リソースとは時間とお金のこと。ここでは”勉強に費やせる時間”を指します。学習スケジュールを立てる時にリソースをしっかりと整理・確保しましょう。

これにより、ムリのない学習スケジュールを立てることができます。

【社会人向け】2級FP合格者”効率のいい勉強法”で1級FP技能士も受かる説でもお伝えしてますが、多くの受験生は気合・根性論で学習時間を大量に確保して何とかしようとします。

そして、爆死して散っていきます。

事前にリソースを整理すると、この悲しい事態を回避することができます。

具体的には、

  1. 24時間の平均的スケジュールを把握
  2. 平日・休日で確保できる時間を計算
  3. 勉強時間の拡大を検討

すごくカンタンですね。ノート等に書き出して整理するのもGOOD。
場合によっては、身の回りの人の協力も必要になるかもしれません。

FPはほとんどの受験生が兼業で勉強してます。子育てしてる方、残業の多い方、シフト制、夜勤など個人の事情によりリソースは大きく変わってくるでしょう。

そのため、ムリなく効率的な学習計画を立てるために、自分がどのくらい勉強時間に当てられるかを把握しておくことが大切です。

目標とする試験日を決める

自分のリソースを把握したら、学習時間から逆算して目標とする試験日を決めましょう。

幸いFPの試験は4か月に1回開催されています。自分のリソースと相談して受験日を定めるれば、ムリなく計画的に合格率を引き上げるコトができるでしょう。

なお、FP1級学科の勉強は200時間~400時間程度が目安です。もちろん、それぞれの知識や経験によって異なりますが、私の個人的な体感でも最低200時間は欲しいところです。

リソースの整理で勉強時間を把握したら計200時間以上確保できる試験日を目標に定めましょう。

学習予定を記入

ここまで来たら「当日・翌日・1週間・2週間・1ヶ月」の復習サイクルを回せるようにスケジュール帳に復習する日付を記入していくだけです。

マンスリータイプのスケジュール帳を使えば、下図の要領で復習タイミングが分かります。

試験勉強スケジュールの復習タイミング試験勉強スケジュールの復習タイミングを図示してみました。

そして黄色のところには、オレンジ(当日)の日付をあらかじめ書いておきます。これでいつ学習した内容の復習をすればいいかが一目でわかります。この作業を、試験当日までの全ての日付で行います。

Drオレンジ
Drオレンジ
分かりにくい人もいると思うので実際に見てみましょう。
試験勉強スケジュールの復習タイミング実例試験勉強スケジュールの復習タイミング実例

4/1(オレンジ)に学習した内容を、復習する日は4/2、4/8、4/15、4/29です。あらかじめ日付の横に復習する日を書き加えておきます(赤丸)

当日に復習するのは、日付の横に書いてある日です。例えば今日が4/29なら「29」の横に書いてある日(つまり4/1、4/15、4/22、4/28)に学習した内容を復習します。

日付の横に復習する内容(日)が書いてある

このようにして復習サイクルを忠実に回していきます。全ての書き込み作業が終わった完成品が、先ほどもお見せした下のスケジュールです。試験勉強スケジュールの実例

なお、ご察しのとおり中盤以降は、復習に追われます。学習の8割を復習に当てることになり、新規で学習する量には限りが出てきます。

そのため冒頭で述べたとおり、最初から復習サイクルを見越し1日の勉強量を「制限」することが超重要になるわけです。

学習スケジュールの立て方を実践して試験勉強を効率化しよう

今回はFP1級試験の学習スケジュールの立て方をご紹介しました。

本記事の内容を忠実に実践すれば、ムダなくコツコツと実力を上げられます。

なお、学習の順番や使う教材等は【1級FP技能士】独学3か月で一発合格した勉強法【高額教材不要】をご確認ください。