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こんにちは、Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です。
知識がなくても理解できる、ゼロから学ぶシリーズ。今回はなにかと話題になるゴールドについて見ていきたいと思います。
ゴールドは安全資産
「有事の金」という格言があるとおり、ゴールドは価値が下落しにくいことから守りの資産として良く知られています。
ゴールドそのものは持っていても新しい価値を生み出しません。金利のようにちょっとずつ増えていくこともないですし、配当金や家賃が生まれることもありませんよね。しかし、大昔は通貨として流通し価値のある金属として人類が重用してきた歴史があるので、ゴールドそのものの価値には高い信頼があります。
なので資産を守る有事の金として投資(投機)の対象になるというワケです。
ゴールドと株価の相関
一般にゴールドと株価は逆相関にあると言われています。
景気が好調なときは、会社の業績が伸び株価が買われ株高になる一方、なんの価値も生み出さない単なる貴金属のゴールドは売られます。
逆に世界的経済ショックなどにより景気の先行き不透明感が高まると、会社の業績不振に陥ることなど心配され、株は売られます。そして長い間、価値があり信頼感のあるゴールドに資金があつまり、金価格が上昇するというワケです。
リスクオン相場:株式UP↑、金DOWN↓
リスクオフ相場:株式DOWN↓、金UP↑
では実際のチャートを見てみましょう。コチラは2009-2016年の金価格(青)と株式(赤)の比較チャートです。
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2009~2011あたりは正の相関に近い動きをしていますが、その後、きれいな逆相関になっているのが分かるかと思います。
ただし、その後は一般論とは違う動きが実際に起こっています。こちらは2017~の金価格(青)と株価(赤)の比較チャート。
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株価が上がれば金も上がる。ほとんど正の相関になっていますね。この原因は米中の対立など世界情勢が不安定な中でも経済の発展が進んできたことから、経済はあがるでも先行き不安定という矛盾したような状態がおこったためと考えられます。
コロナショック時にも株価と金がつれ安となっていることから、2017年以降は「有事の金」があまり効果のないと言えるでしょう。
ゴールドと金利の相関関係
次にゴールドと債券の利回りについて見ていきましょう。ここで通貨(ドル)が間にはいるのでややこしいんですが、整理していきましょう。
金利(政策金利やつられてあがる長期金利)があがるとドルの魅力が増します。一方でもっていても何も生み出さないゴールドの魅力は相対的に落ちます。逆もまたしかり。
- 金利上がる→ドル高→金価格DOWN
- 金利下がる→ドル安→金価格UP
実際にチャートで確認してみましょう。こちらは金価格(青)と長期金利、つまり10年国債利回り(赤)の比較チャートです。

キレイすぎる逆相関になっているのが分かりますね!FRBが政策金利を上げると、金利上昇→金が下落。となります。コロナ禍において多くの投資家が「金は上がる!」と予想していたのはこの逆相関を知っているからです。
コロナにより経済悪化→FRBが経済を刺激するため金利を下げるだろう→逆相関になる金価格が上がるはず
おおむねこんな予想でしょうか。実際に4月から7月にかけて金価格は上昇しています。
ゴールドもみると楽しい
今回はゴールドについて基本的なところを学んできました。ゴールドは今回見た金価格はCOMEX(金先物)でしたが、その他にも金へはETFや金鉱株などを通じて投資することもできます。
商品によって色々と違いがあるので、この辺もまた機会があったら勉強していきたいと思います…!
今回は以上!
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