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こんにちは、Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です。
経済ニュースや新聞を見ていると色々な『金利』が出てきますよね。しかし、これらが何を意味してどんな状況を示唆しているのか、分からない人も多いのではないでしょうか?
というわけで今回は色々な『金利』についてまとめていきます。一緒に学んでいきましょう!
まずは金利の基本の動き
まずは金利とは何ぞやというところをおさらいします。
金利は資金を調達する時のコストです。一億円を借りる時に金利1%のときと3%のときなら、1%の方払う金利(=コスト)は少なくて済みますよね。
みんながおカネが欲しいときは金利が高くても借りたい人いるので金利UP、おカネが欲しくないときは金利を安くして借りてもらいたい人がいるので金利DOWNです。
金利の高低に影響を与える要素として、経済・物価・為替の3つが挙げられます。
経済:景気が良い➔もっと事業拡大したい、もっと色々買いたい➔おカネ欲しい➔金利UP
物価:物価が上がる➔モノを買うのにもっとおカネが必要➔おカネ欲しい➔金利UP
為替:円安➔輸入品の値段が上がる➔モノを買うのにもっとおカネが必要➔おカネ欲しい➔金利UP
基本の流れはこんな感じですね。逆もまたしかりなので、景気が悪い・物価が下がる・円高で金利DOWNです。
どんな金利があるのか
今回見ていくのはコチラの6つの金利
- 短期金利・長期金利
- 政策金利・実勢金利
- 名目金利・実質金利
短期金利と長期金利
短期金利:短期金融市場(取引期間が1年未満)の金利
長期金利:長期金融市場(取引期間が1年以上)の金利
以上!笑
短期金利は、資金量(需給)でほぼ決まるのに対して長期金利は物価や短期金利推移の予測など市場の評価が影響してきます。
また(ここがややこしいのですが)一般的に短期金利といった時、代表的な「無担保コールレート翌日物」という金利を指しますが「無担保コールレート翌日物」は政策金利でもあるのです。
うん、ややこしい。なので、正確には違うかもですが短期金利=政策金利と思っておけばOKです。
同様に、長期金利も正確には長期金融市場の金利を指すのですが、一般的には10年物国債利回りのことを指します。ちなみに長期金利が上がったら国債価格は下がってることを表します。
短期金利=政策金利
長期金利=10年物国債利回り
政策金利・実勢金利
政策金利:金融政策によりコントロールされる金利
実勢金利:市場で実際に適用されてる金利
政策金利は中央銀行、つまり日銀が景気や物価の安定のために設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、古くは公定歩合が使われていましたが現在は先述の通り「無担保コールレート翌日物」をコントロールすることで金利誘導を行っています。
対して実際に市場で適用されている金利を実勢金利(市場金利・市中金利)と言います。
名目金利・実質金利
名目金利:インフレ調整前の見かけの金利
実質金利:インフレを調整した金利
金利の話をする際、ほとんどの場合インフレ調整前の見かけの金利、つまり名目金利で語られます。
しかし例えば100万円を年利3%で貸した時、インフレ率が低いときと高いときで、1年後に得られる利息の実質的は価値が変わってきます。
- おカネの価値がほぼ変わらず103万円受け取る
- おカネの価値が大きく目減りして103万円受け取る
だと、②の方が実際に受け取るおカネの価値が低いのが直感的に分かりますでしょうか。
実質金利は物価上昇を調整したあとの金利を示し、大局で見る場合、(政策金利-予想物価上昇率)で計算されます。
金利を知って流れをつかもう
今回は色々な金利について見ていきました。金利は金融政策のかなめであり国債利回り(長期金利)はマクロ経済を見る上で大事な指標です。
ぜひ各々の意味をおさえておきましょう。
今回は以上!
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