過去の記事でデイトレードをする人は、空売りを取り入れる場合が多いとお話しました。
過去の記事はコチラ!
【デイトレードVS長期投資!?】知識0でも分かる!投資期間によるスタイルの違い
でも空売りの仕組みって、馴染みのない人には分かりにくいんですよね…
なので今回は、空売りについて分かりやすく説明したいと思います
この記事を読んで空売りを自分の投資に取り入れれば、儲かるチャンスが2倍に増えますよ
空売りの説明
まずは、「空売り」という言葉を初めて聞く方のために、意味をおさらいしましょう!
空売りとは
「wikipedia」より引用
空売り(からうり、英: short selling)は、投資対象である現物を所有せずに、対象物を(将来的に)売る契約を結ぶ行為である。商品先物や外国為替証拠金取引でも用いられる用語だが、差金決済を前提としたこれらの市場では売り買いとも「空(から)」である事が前提であるため端的に売り、ショートと呼ぶことが多い。対象物の価格が下落していく局面でも取り引きで利益を得られる手法のひとつ。「信用売り」「ハタ売り」も同義語である。対義語は「空買い」。
なんというか、とても分かりにくいですよね。
これから分かりやすく解説していきます
空売りの仕組み
空売りの基本的なステップは以下の通りです。
1.自分が持っていない会社の株を「借りて売る」。
↓
2.そして値段が下がったところで「買い戻す」。
↓
3.その差額が自分の利益になる。
例えばこれを、マンガ本で置き換えると・・・
1.あなたはA君からマンガ本を1冊借りました。
そして古本屋さんで500円で売りました。(最低ですね笑)
↓
2.500円儲かりましたが、あなたはA君にマンガ本を返さなくてはいけません。
そのため、となりの本屋さんで同じ本を300円で買いました。
↓
3.そしてきちんとA君にマンガ本を返しました。
あなたの手元には差額(500円-300円=200円)が残ります。
あれ?儲かってる!
これと同じことを株でするのが、「空売り」です。
マンガ本を貸してくれたのはA君でしたが、株を貸してくれるのは証券会社になります。
そして、空売りはマンガ本の例のように、「安く買って持ち主に返す」こと、つまり「株価が下落した時に買い戻す」ことで利益を出せます。
空売りのメリット
空売りをするメリットは大きく2つあります。
1.下落相場でも利益を得ることが出来る。
空売りは、株価が下がることで利益を得ることが出来るため、下落相場にもチャンスが生まれます。
通常の「買い」しかしない投資家と比較すると単純に2倍のチャンスがあるということです。
株式市場全体が暴落するような金融ショックが起きた時、上手く波に乗ることが出来れば短期間で莫大な利益を得ることが出来るかもしれません。
こんなに有益な方法を使わない手はないと思いませんか?
2.リスクを低減する方法(リスクヘッジ)として利用できる。
空売りを利用したリスクヘッジの方法はいくつかありますが、最も基本的な「つなぎ売り」と呼ばれる手法を紹介します。
あなたは既に買って持っている銘柄があり、含み益が出ています。
決算発表日や優待権利落ち日等で株価が一時的に下落することが予想される場合には、保有している銘柄の株数と同じだけ「空売り」します。
そうすることで、この一時的な下落を実質回避し、含み益を維持したまま株を保有し続けることが出来るのです。
少し専門的になりますが、「つなぎ売り」の応用で下記のような手法もあります。
「優待クロス」:株主優待の権利付き最終日(=この日に株を持っている人が株主優待を貰える日)に「買い」と「売り」を同時に行う取引。ノーリスクで株主優待をゲットできる。
「うねり取り」:買いと売りの保有量を調節し、リスクを低減しながらトレードしていく手法。
空売りのデメリット
空売りを行う上で、一番のデメリットは「株価の上昇には限界がない」ことです。
どんなに悪くても株価が0円を下回ることがありません。
ですので、「買い」で株を持っていれば最悪の場合でも、投資した金額を失うだけですみます。
大分ダメージは大きいですが、追加でお金を払う必要はないわけです。
しかし、株価には上昇の限界がないため10万円で空売りした銘柄が、100万円になることも考えられます。その場合は10万円しか投資していないのに、90万円損することとなってしまいます…
これが世間一般に「空売りは危ない」と言われている大きな要因です。
また、保有期間が6ヶ月以内と決められていたり(制度信用のみ)、逆日歩と呼ばれる金利のようなものを取られたりするため、長期投資には向いていないと言えます。
まとめ
今回は「空売り」について、分かりやすさ重視で説明しました
空売りは信用取引の一種であり、確かに現物と比較しリスクはあります。
そして空売りは空売り専門の技術と知識が必要です。
しかし、しっかりとリスク管理をして利用すればとても有益な手法です。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです
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