この記事ではFPの資格をもっていて投資歴8年の私が、貯金の必要性とラクな貯金の仕方を解説。
お金が無くなって家計が破たんしてしまった…。なんてことが無いよう将来のためにしっかり備えるためにも、この記事をぜひ役立ててください。
なんのためにいくら貯金が必要か。シンプルな計算をFP保有者が解説
貯金の目的(複数回答可) | 全体に占める割合 |
病気や災害など緊急の備え | 58% |
こどもの教育資金(学費) | 32% |
住宅(マイホーム)の取得など |
11.3% |
老後の生活資金 | 65.8% |
特に目的はない | 19.6% |
またここの回答にはありませんが、独身の方は結婚式のために貯金してる人も多いことでしょう。
病気や災害、結婚、教育、マイホーム、老後…。これらの大きなライフイベントは一気に数百万円が必要になるので、日ごろから貯金しておかないと悲惨な未来がまっています。
ではそれぞれいくら必要なのか確認していきましょう。
1.病気や災害など万が一の備え…最低給料3か月分
まずもっとも緊急性が高いのは非常時への備えです。自分が一時的に働けなくなったり、災害などで生活が成り立たなくなってもある程度のお金があれば耐えることができます。
どれくらい非常用のお金を用意すべきかという意見は色々あり、中には年収の2倍必要という人もいます。しかし、各保険と組み合わせてリスクにしっかり備えておけばそこまでは不要かと思いますね。
最低でも月収の3か月分、金額にすれば60~100万円くらいでしょうか。
2.結婚資金…総額約300万円
一生独身を貫き通すのもまたひとつの人生ですが、いつ運命的な出会いが起きて結婚するか分かりませんよね。
そんな時にお金がなくて結婚式ができない…。なんてことのないようしっかり貯金しておきたいところ。結婚式にかかる費用は総額300万円くらいと言われています。
もちろん、ドレスひとつで値段は大きく変わりますから一概には言えませんが、男女で折半しても150~200万円くらいは貯金しておきたいですね。
3.子供の学費…1人500~600万円
子どものいる家庭では大学の学費がもっとも大きな出費になります。
[引用]マナビジョン
こちらはベネッセコーポレーションが文部科学省のデータをもとに算出した表を一部引用しています。
国公立と私立では大きく差が出ることに加えて文系・理系でも100万円以上の差額がでます。お医者さんを目指す場合はかかる学費もケタ違いですね。
さらに入学時に必要なPCや受験料、教科書代、生活費の仕送りなどなど付随するお金が色々発生します。
お子さん1人あたり500~600万円が目安になるでしょう
4.マイホームの購入…購入額の10~20%
マイホームの購入を考えている人は、頭金を貯金しておきましょう。
住宅金融支援機構の住宅ローンフラット35の利用者調査を見ると、住宅購入額の内、自己資金で支払う分は全体の10~20%程度が目安になるようです。[参考]2018年度 フラット35利用者調査
住んでいる地域や、中古なのか注文住宅なのかなど条件によって金額は大きく変わってきますが、おおむね300~600万円は用意しておきたいところです。
5.老後の資金…2000万円
金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が公表した報告書によると老後は自己資金で2000万円が必要になると試算され、一時期話題となりました。[参考]ちばぎんブログ
「老後2000万円問題」はあくまで現代の平均的なモデルケースを試算したにすぎず、今後数十年先に起こる物価変動や景気後退局面のおける日本経済の低迷によって、2000万円では不足する可能性すらあります。
もしかしたら遠い将来の話で実感がわかないかもしれませんが、今からしっかりと蓄えておかないと老後家計が破たんしてしまう可能性があるでしょう。
なんのために貯金すればいい?貯金の仕方と目標額の設定
まずは緊急時の備え…最低給料3か月分
まったく貯金が0という方は、まず緊急用の準備が急務です。最低でも給料3か月分、多ければ多いほどいいです。
なにか事故や病気、災害やその他のイレギュラーが起きて収入がなくなった時に貯金ゼロでは生活できません。
まずは旅行やレジャーを少し我慢し給料3か月分を目安に貯金します。
直近のライフイベントから逆算して先取り貯金
非常用の備えができたら、次はこれから起こる大きなライフイベントに備えましょう。
- 自分の結婚
- 子どもの大学入学
- マイホーム購入
- 老後の生活
上記4つはお金を用意できなかった…では済まされないので、必ず貯金できるように「先取り貯金」をオススメします。
先取り貯金は、給料振込用と貯金用の口座を用意しておき、給料が振り込まれたら毎月定額を貯金口座に自動引き落としする貯金法。ほとんどの銀行口座で設定できますから、やり方が分からなければ窓口に問い合わせしてみてください。
貯金引き落し後の残ったお金で生活すれば、苦もなく手間なく貯金ができます。
毎月の積立額はライフイベントから逆算して計算すればOK。
例えばあなたが今30歳で0歳の子供がいるとして、子供の大学費用(600万円)を貯めようと思ったら下記のような計算になりますね。
600万円÷(18年×12ヶ月)≒2.8万円
毎月2.8万円を先取り貯金すれば、子供が高校卒業するくらいで600万円貯まります。
このように大きなライフイベントから逆算して毎月先取り貯金するのが手間もなく無難なやり方です。
使うのが10年以上先なら資産運用もしよう
大きなライフイベントが10年以上先の場合は、資産運用に挑戦するのもいいでしょう。株式や債券などの金融資産を、長期でしっかり運用すればリスクを減らしながら安定した運用実績が期待できます。
NISAやiDeCoといった税金の優遇制度も充実していて、国からも堅実な資産運用を推奨されています。
とはいえ、まったく知識がない人がいきなり自分で資産運用すると危険なことも事実。
危険を回避するには自分で知識を身につけるか、おまかせ投資の2択ですが、おまかせ投資の『ロボアドバイザー』がもっともラクで実績も安定してるのでオススメです。
初心者のための投資一任型ロボアドバイザーおすすめランキング7選
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お金に詳しい人に60分タダで相談できるから、節約ポイントや必要な貯金の金額などいろいろと教えてもらえますよ。
まとめ
今回は『なんのために貯金が必要か』をテーマにお話ししてきました。
これからの時代、貯金ゼロで生活するのは正直かなりリスクが高いです。まずは毎月先取り貯金を設定して大きな出費に備えましょう。
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