今回はこんな質問にお答えします。
『ウェルスナビの手数料は高い』とよく言われますが、自分で買った時と比べてどんなことをしてくれて、いくらかかるのか具体的に知りたいですよね。
そこで今回当HP「株スタ☆」では、ウェルスナビに投資した時と、自分で投資した時、2つの方法で運用シミュレーションして比較しました。
シミュレーションの結果、1つの質問にたいしてYESならウェルスナビを使った方がいいことが分かりました。
「ウェルスナビがしてくれること」に毎日5分以上かかりますか?
- 円をドルに交換。
- ドルを送金。
- ETFを選別・買付。
- 日々の値動きの確認。
- ポートフォリオバランスの確認。
- 半年に一度のリバランス。
- 年末のDeTAX(損出し)。
- ETFの売却。
- ドルを円に交換。
もしこれらのことに毎日5分以上かかるようなら、ウェルスナビを使った方がおトクです。
以下、この結論にいたったシミュレーションを説明します。
- 予備知識:「ウェルスナビ」と「自分でETF」の手数料。
- シミュレーションの条件と結果
- 手数料を時給換算
- ウェルスナビがしてくれること
ウェルスナビの手数料があなたにとって高いかそうでないかを判断するために、ぜひこの記事を役立ててください。
ついに発見!ウェルスナビの手数料が高いか判別するたった1つの質問
ウェルスナビでかかる手数料は原則、運用手数料のみ。
ただしクイック入金を利用せず提携外の銀行から振込みをすると、その分振込手数料がかかります。
その他の手数料は一切無料。
ウェルスナビには、運用手数料1%だけを支払います。
※3000万円を超える部分については0.5%
ウェルスナビの手数料は長期割で年率0.9%に。
ウェルスナビには長期割というサービスがあります。
長期割は、運用期間によって段階的に手数料率を下げていくサービスで最大0.9%まで手数料が安くなります。
- 半年(6か月)ごとに手数料割引
- 50万円以上預ければ0.01%ずつ
- 200万以上預ければ0.02%ずつ
- 最大で0.9%まで手数料が割引
- 一度でも出金をすると0からスタート
手数料の計算方法【ウェルスナビ】
ウェルスナビの手数料の計算方法は、毎日の資産額に対する日割り計算です。
株価は日々変動しますので、1日の取引が終わった後の価格を基準にして年率1%の1日分を乗じて計算します。
また、現金保有の部分は手数料がかかりません。
手数料の支払い方法【ウェルスナビ】
ウェルスナビの手数料は毎月1~月末までの日割り計算を合計し、翌月1日にお支払い。
ウェルスナビに預けている資産のうち、現金の部分から自動で差し引かれます。
ウェルスナビに頼らず自分でETFを買うときの手数料
- 為替手数料(入出金時)
- 売買手数料(売買時)
為替手数料(円をドルへ交換するコスト)
ウェルスナビの投資対象は海外のETF(上場投資信託)です。
なので、円ではなくドルで購入する必要があります。
手元の円をドルに換えるとき、スプレッドという形式で為替手数料が発生。
為替手数料は入出金のときにかかります。
一般的な証券会社の為替手数料は1ドル0.25円。100ドルで25円ほどですね。
売買手数料(ETFを売買するコスト)
ウェルスナビの投資対象は、ETF(上場投資信託)。
自分で買うなら、売買のたびに手数料を支払います。
ちなみに最近は、一部の人気銘柄だけ売買手数料0円という証券会社も出てきました。
ウェルスナビの手数料は高いのかシミュレーションで徹底比較
シミュレーションの条件【手数料比較】
- 運用金額 400万円
- 運用期間 1年間
- 想定期間 2019/1/4~12/30
- はじめに買付。おわりに売却。
- 積立投資はしない。
- 分配金は考えない。
- リバランスはウェルスナビどおり。
- 『ウェルスナビ』は長期割も計算
- 手数料は月末基準額で計算
- 『自分でETF』はSBIを使う
- 外貨決済・円貨決済の両方を計算
外貨決済:円を自分でドルに換えてからETFを買う
円貨決済:円を証券会社にドルに換えてもらいETFを買う
各手数料は下のとおりです。
税込 | ウェルスナビ | 自分でETF運用 | ||
A.通常 | B.長期割 | C.外貨決済 | D.円貨決済 | |
為替手数料 | – | – | 0.04円/ドル | 0.25円/ドル |
売買手数料 | – | – | 0.495% | 0.495% |
運用手数料 | 1.1% | 0.99% | – | – |
30代の一般的な家庭を想定し、運用額は400万円にしました。
『自分でETF運用』はSBI証券を使います。
SBI証券はVTI(米国株ETF)の売買手数料が0円!なので、これもシミュレーションに反映しますね。
それは自分でETFを運用する時、ポートフォリオのバランスが保ちにくいからです。
ETFは売買単価が決まってるので、ウェルスナビのように各ETFを数円単位で細かく配分して買付ができません。ちなみに分配金を考慮しないのも同じ理由です。
シミュレーションの結果【手数料比較】
ウェルスナビ | 自分でETF運用 | |||
A.通常 | B.長期割 | C.外貨決済 | D.円貨決済 | |
為替手数料 | – | – | 3,252円 | 20,254円 |
売買手数料 | – | – | 28,092円 | 28,048円 |
運用手数料 | 49,702円 | 44,732円 | – | – |
合計 | 49,702円 | 44,732円 | 31,343円 | 48,302円 |
Aとの差額 | – | 4,970円 | 18,359円 | 1,400円 |
シミュレーションした結果はこのようになりました。
意外にもウェルスナビの長期割は円貨決済よりも安いですね。ウェルスナビ(通常時)と円貨決済を比べても1400円しか違いません。
そうではありません。シミュレーションでは1年の間に買付と売却をしてます。
仮に2年目にずっと放置してたら、ざっくり下記の通りになります。
ウェルスナビ | 自分でETF運用 | |||
A.通常 | B.長期割 | C.外貨決済 | D.円貨決済 | |
為替手数料 | – | – | – | – |
売買手数料 | – | – | – | – |
運用手数料 | 49,702円 | 44,732円 | – | – |
合計 | 49,702円 | 44,732円 | 0円 | 0円 |
Aとの差額 | – | 4,970円 | 49,702円 | 49,702円 |
- 為替手数料・・おカネを出し入れする時
- 売買手数料・・ETFを買う・売る時
- 運用手数料・・ETFを持ってる時
だから長期になるほどウェルスナビの手数料が高くなります。
はたして本当にそうでしょうか?もう少し深堀りしてみると、私が冒頭の結論にいたった理由が分かります。
ウェルスナビの手数料を時給換算すると
ウェルスナビに400万円預けると、年間49,702円で資産運用をしてもらえます。
言い換えると『49,702円で資産運用をする時間と手間を省ける』ということです。
サラリーマンの一般的な時給は1600~2500円程度と言われています。
仮に上の参考記事にならい1,647円の時給で計算すると、ウェルスナビの資産運用はあなたの30時間と同じ価値といえます。
年間30時間なので1日あたり約5分。
つまり・・・
ウェルスナビの手数料は、あなたの毎日の5分間に相当する。
ということです。
ここではじめの質問をもういちど問いかけます。
「ウェルスナビがしてくれること」に毎日5分以上かかりますか?
もしYESなら
ムダが生まれるのでウェルスナビを使った方がおトクです。
回答がNOなら
つまり毎日5分以内にウェルスナビと同じことができるなら、ウェルスナビを使う必要はありません
ウェルスナビがしてくれること【手数料の価値】
ウェルスナビがしてくれることはコチラでしたね。
- 円をドルに交換。
- ドルを送金。
- ETFを選別・買付。
- 日々の値動きの確認。
- ポートフォリオバランスの確認。
- 半年に一度のリバランス。
- 年末のDeTAX(損出し)。
- ETFの売却。
- ドルを円に交換。
これを1日5分以内でできればウェルスナビを使う必要は全くありません。
しかし
なぜなら今のあなたが運用するよりも、ウェルスナビに任せた方が効率がイイからです。
投資に興味を持ったのは素晴らしいことです。
まずはじめのとっかかりとして、一番カンタンでコストパフォーマンスがいい『ウェルスナビ』に任せるのは賢い選択といえるでしょう。
まとめ
今回は『ウェルスナビの手数料は高いのか』というテーマでお話ししてきました。
結論は投資に1日5分以上かかるならウェルスナビを使った方おトク。でしたね。
その理由は1日5分と同じ価値でウェルスナビが資産運用してくれるからです。
(私のように)投資が趣味の人間であれば、1日何時間も投資に使ってOKです。
しかし投資がシュミじゃない人にとって、本業や自分の趣味・家族との休日といった大切な時間を削って資産運用することは幸せとかぎりません。
かといって、貯金だけだと将来の不安をぬぐいきれないのもまた事実。
『投資に時間をかけたくない。でも将来の不安を消したい。』
そんな望みを叶えるのがウェルスナビです。
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参考:手数料シミュレーションの計算データ
今回のシミュレーションに使ったデータを公開します。