こんにちは、Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です。
今回はナザール(@investor_Nazal)さんのコチラの記事について私なりに追加調査をしたので共有します。
驚愕!SPYDの30年トータルリターンはS&P500を上回る!
なんとナザールさんの調査によると過去30年間のトータルリターン(配当+値上がり益)はS&P500を上回るとのこと。
ネットトータルリターン
配当金の税引き後のトータルリターンは「ネットトータルリターン」という数値で表されます。
SPYDのベンチマーク「S&P 500 High Dividend Index」のネットトータルリターンは2020/9/21時点で133,532.70であると確認できました。

一方、S&P500のネットトータルリターンはSPXNTRというティッカーで確認できます。2020/9/21時点で5952.74です。
ベース価格
次にベース価格です。冒頭ご紹介したナザールさんの素晴らしい記事によるとSPYDのベンチマーク「S&P 500 High Dividend Index」は1991/1/18に基準価額1,000ドルとして算出されています。
次にSP500のNTR同日価格ですが・・・
しかし、通常のS&P500とS&P500トータルリターン(税引き前)の間に位置することが予想できます。であれば、まずはいったんS&P500側に不利になるように、S&P500トータルリターンをベース価格とします。
投資の優劣をつけるIRR
ここで奇しくも先日私が書いた記事のIRRの考え方が応用できることに気づきました。つまりこういうことです。
- 1991年当時に1000ドル分購入
- 途中の配当金は再投資。30年間引き出しゼロ
- 現在の資産を売却
上記を条件に30年間分のCF(キャッシュフロー)が得られ、IRRが計算できます。IRRがよく分からないという方は、コチラの記事をぜひご覧ください。数式なしで理解できます。

では計算してみましょう。
IRRで両者の優劣をつける
さて、前段までの情報をまとめるとこうなります。
IRRを算出する時ははじめの投資額をマイナスで表記します。そしてベース価格を基準に「購入口数」を計算。2020/9/21現在価格×購入口数が現在の資産額です。
この時点で、IRRを計算するまでもなく資産額からS&P500の方がパフォーマンスが良いと分かりますね。せっかくなのでIRRを計算すると。このようになりました。
SP500NTR・・10.05%
SPYDNTR・・9.35%
SPYDホルダーさんには残念ながら、税引き後トータルリターンはS&P500に軍配があがりました。
注意点
さて上記について考慮されていない注意点があります。それは為替および日本国内の税金です。
まず、すべてドルで考えており為替(ドル/円)は考慮していません。
そしてネットトータルリターンは両者とも海外サイトから拾ったデータですので、(おそらくですが)米国の税金10%の源泉徴収のみ反映されているようです。日本国内の源泉分も考慮すると、配当に頼る比率の高いSPYDはさらにパフォーマンスが悪くなるでしょう。
まとめ
今回はSPYDとSP500の30年間の税引き後トータルリターンを見てきました。もしも記事内で間違ってる点やご不明な点があればご指摘いただけると大変嬉しく思います。
今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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