資産運用

信用取引の仕組みを分かりやすく解説!株をやるなら抑えておこう

 

Drオレンジ
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こんにちは!Drオレンジです。



過去記事で、「空売り」についてお話しました。
空売りの仕組みはコチラ!
知らなきゃ損!?「空売り」の仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説!

実は空売りは、「信用取引」の一種なんです。
でもこの信用取引って結構ややこしいんですよね・・
なので今回はその「信用取引」について、皆さんと学んでいきたいと思います

基本的な意味

まずは、信用取引について基本的な意味をおさらいしましょう!

投資家が委託保証金(約定代金の一定割合)を担保として証券会社から資金を借りて株式を買う、あるいは株式を借りて売ること。株価が予想通りに変動すれば得る利益は大きいが、逆に動いた場合には大きな損失が出る。予想と逆に動いた場合には、担保の積み増し(追証)を求められることがある。一般に市場が下がり過ぎたと見られる状況では信用買いが増加し、上がり過ぎと見られる状況では、信用売り(空売り)が増加することで需給バランスを安定化させる機能も期待されている。
(熊井泰明 証券アナリスト / 2007年)

(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」より引用

なかなか分かりやすいですね
しかし、「株価が予想通りに変動すれば得る利益は大きいが、逆に動いた場合には大きな損失が出る。」という記載の詳細が書かれていません。
以下で、その辺りを中心に説明していきたいと思います。

信用取引で何が出来るの?

まず、信用取引で出来ることは2つあります。

1.お金を借りて株を買う。


2.株を借りて売る。(=空売り)


「2.株を借りて売る。」については、過去記事に詳細を記載していますので、参考にして下さい。
知らなきゃ損!?「空売り」の仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説!)


今回は「1.お金を借りて株を買う。」について見ていきましょう。
証券会社は、証券口座に預けているお金や株を担保にして、株を買うためのお金を貸してくれます。
どのくらいお金を貸してくれるかと言うと、最大で約3倍まで貸してくれます。
つまり、100万円を預けていると、300万円まで株を買うことが出来ます。




レバレッジ



信用取引で、買った株を持っていることを「信用建」といいます。
そして、信用建を使うことをレバレッジ(てこ)と呼びます。
理科の授業でテコの原理を習いましたよね!あのイメージです
※ちなみに信用取引を使わないことを現物といいます。


では、期待していた通りに株価が上がったらどうなるでしょうか。
1万円だった株価が1.5万円に上がったら下表の通りになります。

レバレッジ2



なんと150万円も利益が出ます!
現物と比べて100万円も多く利益が出ますね
冒頭の説明文で、「株価が予想通りに変動すれば得る利益は大きい」と言っていたのはこのことだったんです!

では・・
株価が下がった場合はどうなるでしょうか。
1万円だった株価が5千円になった場合は下記のとおりです。

レバレッジ3


皆さんのご想像通り150万円もの損失が出てしまいます・・・
冒頭説明文の「逆に動いた場合には大きな損失が出る。」とはまさにこのことです。
100万円しか持っていないのに150万円も損をしてしまいました。
これでは株を全部売っても証券会社から借りていたお金を返すことが出来ません

証券会社から借りていたお金-(300株売却金額+現金)=不足金額 
300万円 -(150万円 + 100万円)= 50万円

これでは証券会社も困ってしまいます
このような事態を未然に防ぐために委託保証金最低維持率というものを設定しています。
通称「追証ライン」と呼ばれています。

追証(おいしょう)で破産!?

追証とは、分かりやすく言えば
証券会社に担保で預けているお金が足りないので追加で保証金を入金して下さい。
(もしくは株を売ってお金を返して下さい。)
というものです。

例えば、追証ライン20%の場合、信用建の20%の金額まで保証金を預ける必要があります。
信用建てが300万円であれば、含み損も含めた保証金が60万円を下回ると追証が発生し、追加でお金を入金しなくてはいけません。




レバレッジ4


お金を失うばかりか、追加で支払わなくてはいけなくなるのです
これが信用取引を行う上で最も恐ろしい追証発生です。

まとめ

今回は信用取引のレバレッジと追証発生の仕組みについて説明をしました。
信用取引は失敗した時のダメージは大きく、とても危険なものです。
しかし、しっかりと仕組みを理解して上手く利用すれば、資産を加速度的に拡大できる便利な制度です
自分の許容できる範囲で上手にリスクを取って資産を増やしていきましょう

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです

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