こんな質問にお答えします。
- マレーシアの高配当株10銘柄
マレーシアは天然ガスや農作物などの資源に恵まれているだけでなく、早くから工業化に成功した国です。
そのためシンガポールと並んで東南アジアの優等生と称されることもあるとか。
こちらはマレーシアの実質GDPの推移を表したものです。


近年は年率4-5%と安定した経済成長をとげており、中進国に位置します。そんなマレーシアの高配当銘柄を見ていきましょう。
コチラで紹介する銘柄はすべてSBI証券で売買可能です。
マレーシア高配当株10選!新興国株の優等生たちをご紹介します。
- British American タバコ マレーシア
- マラヤンバンキング
- ゲンティング・マレーシア
- MMC
- パブリックバンク
- サイムダービー
- ペトロナス・ガス
- MISC
- ペトロナス・ダガンガン
- IOI プロパティーズ
British American タバコ マレーシア(BATO)

British American タバコ マレーシアは、イギリス法人British American Tobaccoの孫会社です。
国内シェア50%前後を誇るマレーシア最大のたばこ会社。
本家のBritish American Tobaccoも高い配当を出しますが、こちらBritish American タバコ マレーシアも配当利回り8.7%とかなり高いです。
しかし、マレーシアでは安価な違法タバコの流通が急速に拡大しており、ここ数年は二けた台で売上高が減少しています。
さらに配当性向はほぼ100%。減配も続いており、投資対象としてあまりオススメしません。
マラヤンバンキング(MBBM)

マラヤンバンキングは、マレーシア最大の銀行であるとともにフィリピン、ブルネイ、シンガポールでも大手銀行として事業を展開しています。
また、世界最大のイスラム銀行(イスラム教の戒律や慣行に基づいて運営される銀行)としても有名です。
売上高は毎年4-5%程度安定して成長しており、配当利回りは6.79%とかなり高いですね。
金融株はなかなか手が出にくいところですが、マレーシア株を考えるなら投資を検討する価値はありそうです。
ゲンティング・マレーシア(GENM)

ゲンティング・マレーシアはマレーシアのゲンティンハイランドで観光リゾート事業を運営する会社です。
ホテルやレストラン、カジノやアミューズメントなどさまざまな娯楽をつめこんだ観光客向けの複合施設を多数運営しており売上高はここ数年4-6%増収しておりました。
しかし、観光事業はコロナウィルスの影響をもろに受けてしまうため業績の悪化は避けられないでしょう。
予想配当利回りは5.63%と高い水準ですが、配当性向は100%を超えているため、減配も視野に入ってきそうです。
MMC(MMCB)

MMCは子会社を通じてコンテナ港運、建設、採鉱、発電、天然ガスなど幅広い事業を手掛ける、持ち株会社です。
売上高は近年安定しないものの、インフラ整備に力を入れており今後もマレーシアの経済発展の恩恵に期待できそうな銘柄です。
配当利回りは4.94%ほど。配当性向は50%ほどと悪くない水準。マレーシアの高配当株として投資検討の余地があるかもしれません。
パブリックバンク(PUBM)

パブリックバンクは、個人や中小企業向けに融資を行う商業銀行。海外進出にも積極的で、中国、香港、カンボジア、ベトナムなどに支店を有しています。
さらに日本のりそなホールディングスとも業務提携があり、日本人顧客への対応にも力を入れています。
配当利回りは4.59%。配当性向は50%ほどと悪くない水準です。
サイムダービー(SIME)

Sime Darby Groupの投資持ち株会社。同グループは自動車、農業、ヘルスケアやインフラなど多様な事業ポートフォリオを有する産業コングロマリットです。
売上高は近年堅調に伸びていましたがコロナウィルスの影響で2020年6月期はマイナス3.97%の減収を見込んでいます。
配当利回りは4.36%。配当性向は61.5%ほどと悪くない水準ですね。
ペトロナス・ガス(PGAS)

大手国営企業ペトロナスの傘下。ペトロナス・ガスはマレーシア国内向けの天然ガスの加工・供給を行う、公益性の高い企業です。
マレーシア半島東海岸のガス田の天然ガスを処理してエタンガス、プロパンガスを生成。天然ガスの輸送のためのパイプラインは全長2600㎞にもおよび、シンガポールへの輸出も行っております。
配当利回りは4.24%。配当性向は77%とやや高いか。
MISC(MISC)

大手国営企業ペトロナスの傘下。MISCは主にエネルギー関連海運事業を運営する企業で、世界最大級のタンカーを所有しています。100社以上の子会社を傘下におきグローバルな事業展開も。
配当性向は3.86%。配当性向は100%超。
ペトロナス・ダガンガン(PETR)

大手国営企業ペトロナスの傘下。ペトロナス・ダガンガンはマレーシア国内向けに石油やLPガスなどの販売を担っており、ペトロナスブランドのガスステーションの運営にも従事します。
配当利回りは3.5%。配当性向は75.5%ほど。
IOI プロパティーズ(IOIP)

大手不動産デベロッパー。クランバレーとジョホール地区をメインに国内に広いランドバンクを有し、レジャーやホスピタリティ事業を行っている。
また、マレーシアのセントーサコーブ、マリーナベイでも事業を展開。住宅、商業用不動産開発、ショッピングセンターやオフィスビルなどへの投資を行っている。
配当利回りは3.39%。配当性向は27%と低水準。
まとめ
今回は『マレーシアの高配当銘柄』をテーマにお伝えしてきました。
新興国株はリスクが高いと敬遠されがちですが調べてみると魅力的な銘柄も数多く見つかりますね。
マレーシアETF(EWM)がニューヨーク市場に上場しているのでこちらも健闘してみると面白いかもしれません。
なお紹介した銘柄及びEWMすべてSBI証券で売買可能です。
◇人気記事◇ スマホ証券おすすめランキング【初心者のために現役投資家が厳選!】